延滞税の利率が改正されています(平成26年~)

税金を遅れて支払った場合に課税されてしまう延滞税。納期限から当初2か月はこれまで約4%となっていましたが、平成25年度税制改正により、平成26年1月1日から計算される延滞税(税金を滞納した場合に徴収される利子)の利率が変更になっています。

平成26年中は2.9%(納期限から2か月以内の場合)

いまさら、という感じもしますが、ながらく続く低金利を踏まえ、延滞税の利率決定方法が改正になり、平成26年分は2.9%となりました(納期限から2か月以内の場合)。平成25年までは4.3%でしたので、1.4%の引き下げとなります。

利率決定方法については、 「特例基準割合+1%」とする改正が行われました。

※特例基準割合=貸出約定平均金利+1%
※貸出約定平均金利=日本銀行が公表する前々年10月~前年9月における「国内銀行の貸出約定平均金利( 新規・短期)」の平均

国税庁のHPを参照すれば、具体的に適用される利率の確認ができます。

https://www.nta.go.jp/taxanswer/osirase/9205.htm

従来延滞税は、「 前年の11月30日において日本銀行が定める基準割引率+4%」と決められていました。平成22年1月1日~平成25年12月31日まで4.3%となっていました。この低金利の時代にあって、かなり高めの利率になっていました。

国税庁のHPで適用利率が確認可能

事務的な話ですが、改正前は最新の適用利率がHP等で明示されていなかったため、日本銀行等のHPを参照し、念のため、その都度確認する必要がありました。1年間は変更ない仕組みになっているのですが、延滞税の利率を確認する機会は多くなく、そのため都度確認をしなければなりませんでした。

今回、適用される利率が国税庁のHPで公表されることになったため、HPを参照すればいつでも利率を確認することができます。

なお、納期限から2か月を経過した場合は、延滞税の利率は一気に跳ね上がり、14.6%となりますので注意が必要です。この利率は変更されていません。

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